すまいよみ 良いマンション選びを支えるブログ

東京イースト在住。2007年に最初のマンションを購入してから失敗を重ね、結局3回もマンションを買い替えました。 すまいよみは『後悔しないマンション選び』を支援するブログです。

両親と近くに住む事について、マンション(住まい)購入前に考えてみましょう

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『近居』という言葉(親・子世代が同一生活圏内に分かれて住む事)を最近耳にします。先日も日経新聞で特集されていました。僕も結婚してから『近居』のおかげで生活に彩りをもらっています。今回は『近居』が、我々の生活にどんな良いことをもたらしてくれるかについて書きたいと思います。

 

 『近居』とは?

近居とは、『親子世代が、気軽に行き来できる同一生活圏内(交通手段を選ばず、およそ10分~30分ほど)に分かれて住むことを指す』のだそうです(日経新聞8/24朝刊より)。

結婚や住まいの購入、出産時、親の介護などに直面した折に、両親の近くに住むことを考える人も多いと思います。近くに両親がいるから、自分が住んでいた実家の沿線に住みたいからなどの自然な理由で、自分の実家の近く、もしくは配偶者の実家近くに住まいを選ぶ人も当然多い事でしょう。

しかしながら、そういった地縁的な繋がりを意識した考え方以外に、現代の働き方や女性の社会進出、少子高齢化などの社会環境を踏まえて、近居のスタイルを考えてみる事が重要になってきているのではないでしょうか。とくに共働きの世代には、祖父母に育児や家事などを受けてもらえたら助かるという人も多いと思いますが、『同居』の決断をするにはなかなか勇気がいるものです。そこで、あらためて住まいを購入する前に、近居のメリットであったり、気をつけたい点などを考えてみたいと思います。

 

『近居』にはどんなケースがあるか?

夫婦それぞれ両親の実家近くにマンションを購入したり、一戸建てを建てたりすることはもちろんそうですが、高齢になった両親が実家の家を売却して、子供夫婦が住んでいる街の近くに引っ越してきたり、また同居まで行かなくても、子供夫婦と同じマンション内の部屋に移り住んできたりといったケースもあるかと思います。 

交通手段を選ばず、10分~30分の距離と既述しましたが、できれば車ではなく、バスや電車で乗り換えなしの直線距離で30分くらいまでの場所が、利便性が高いかと経験上思います。

以前のマンションは私の実家の近くでしたが、両親が車を運転できなくなってからは、私も車を所有していませんし、電車やバスだとちょうど直線距離での公共の移動手段がなく、タクシーで来ると結構お金がかかったので最後は中々不便でした。今のマンションは妻の実家寄りですが、電車やバスの便が良いところなので、両親が車を使用できない時でも、行き来する頻度は苦になりません。両親が年を重ねていくことを考えると、公共の交通機関が充実していることもポイントかもしれません。

 

『近居』のメリット

近居のメリットは、子世代、親世代それぞれにあります。僕は現在、妻の実家から電車で約20分という、ほど良い距離の所に住んでいます。3回目にマンションを購入する際に、自分の実家の両親がすでにいなくなっていたので、妻寄りの実家の沿線で近い駅を選びました。あまり深くは考えていなかったのですが、それでも、妻の実家に近いところに家を構えるということで、結果的にたくさん良いことがありました。

 

子世代にとってのメリット

様々なものをシェアしてもらえる。

私は車を所有していませんので、両親が僕たち子供夫婦のために孫が乗れるような仕様の車を購入してくれました。もちろん近くにいて頻繁に会うからこそ、一緒に使えばよいからと購入してくれたのです。ちょっと遠出するときや荷物を運ぶ時は妻の両親からよく車を借りて重宝しています。また細かい話ですが、月に2,3度お米やおかずなど食材をくれるので、家計が厳しい子育て世代にはとても助かっています。いつでも渡せるからと、食材も多めに購入してくれるようです。

金銭面的な支援、援助

これは、上記のシェアということも含まれるのですが、車を借りるとガソリンを給油してくれたり、子供と遊びに行くと朝から晩までごちそうになったり、銀行に寄らなくてもお金を貸してくれたりと、その辺の経済的な援助も子育て世代の強い味方です。もちろん家庭によって事情は異なりますが、電話だけでお金を無心する事は気が引けますし、近居していて頻繁に顔を合わせているからこその信頼関係に基づいて、親世代も支援しやすく、こちらも感謝して受け入れやすいということもあると思います。あまり甘えすぎてはいけませんが(笑)。 

いざというときに子供の面倒をみてもらえる。

私の妻は専業主婦ですが、妻が私用や病院など一人で出かけなければならない時は、家まで両親が子供の面倒を見に来てくれたり、電車で近いので、朝こちらから子供を預けに行ったり、子供のことになると喜んで面倒を見てくれるので、本当に助かっています。

 

親世代にとってのメリット

子供や孫の顔を頻繁にみられる。

何よりこれが一番みたいですね。どんなに手間だろうがお金がかかろうが、本当に孫と会うのを楽しみにしてくれています。孫のために、家や車の仕様を変えたり、半年に一度の自分の子供と孫との旅行を楽しみに計画したりと、そろそろ晩年を迎える生活の中で新しい家族を迎えた喜びがひとしおのようです。 

病気やケガなどの時に、送り迎えをしてもらえる。

子供の面倒を見てくれるお礼と言ってはですが、やはり機動力があるのは若い世代ですから、親世代が病院に行きたい、どこか遠い所へ連れて行ってもらいたいという時には、もちろん喜んで協力しますし、向こうとしては安心して当てにしているところもあるでしょう。 

現代の社会事情のこと、TT関連のことなどを教えてもらえる。

ネット、スマホなどはもちろんですが、高齢者にとって、何をやるにしても面倒な手続きなど若い人でないとわからないことがたくさんあると思います。例えば妻の両親は、不動産や保険や家電などをよく吟味するために、僕にいろいろと聞いてきます。また振り込め詐欺など社会性を踏まえた事故や事件などのことに気をつける意味でも、普段から若い人が顔を合わせて相談に乗ってくれているということは大きな安心感ではないでしょうか。

 他にもきっとたくさんのメリットがあることでしょう。

 

何より「近居」で育まれる家族愛

僕はなにより、近居のメリットは、3世代にわたって近くに住むことで、家族の愛情をたくさん育めることだと思っています。僕の父親は車で2時間ほどの離れたところに住んでいるため、多くても1か月に1度しか会えませんが、妻の両親とは、会おうと思えば、1週間に1度くらいは会えます。この距離の差は心の差も縮めてくれるものです。 

僕は、妻の両親と頻繁に会うことで、言いたいことも言えるようになり甘えることもできるようになってきました。僕にとっての近居のメリットは「甘えられる癒しの別荘」があることです。妻がいなくても休みの日はご飯を食べに1人でも甘えにいってしまいます。なにより息子がしゅっちゅう「ジジババ」に遊んでもらっていること、それが息子の温かい心を育んでもらう上で、とても大事なことだと思うようになりました。 

以前、僕の実家の傍にマンションを構えていた時は、親が倒れた際、一時期僕のマンションで預かった時がありました。その時に、妻が献身的に介護をしてくれ、その介護の苦難を乗り越えてくれたことが、今でも夫婦の積み上げられた家族の年輪としてかけがえのないものになっています。 

近居を始めて当たり前にように感じてしまう、親世代と子世代の行き来ですが、母親がいない私にとって、それはお金にも何にも替えられない、かけがえのない「家族愛」の創造そのものです。今では、妻の両親と同じ街に住んでもよいと思うようになりました。

 

『近居』に関する金銭的支援・優遇措置

今日調べていて初めて知ったのですが、家族の生活におけるメリットの他に、それぞれの自治体で近居に関する様々な優遇措置があるようです。

例えば、千葉県市川市の例をとってみると、2つの優遇措置がありました。1つ目は助成金で、住宅の購入、新築または建て替えに要した費用の1/2(上限 同居:100万円、直線距離500メートル以内の近居:50万円)を助成してくれるというもの。2つ目は、住宅ローンの優遇措置で、【フラット35】を利用する場合、借り入れ金利から当初5年間、利率が0.25%引き下げになるというものでした(千葉県市川市のHP、http://www.city.ichikawa.lg.jp/chi01/1111000204.html)。これも一度、住まいを購入する前にぜひ検討してみたいですね。

 

『近居』で気をつけたい事

『近居』におけるデメリットはありません、というか考えなくて良いと思っています。ただし『近居』のメリットを享受するためには、気をつけなければいけない点はあります。 

それは、我々夫婦の関係性、お互いの両親との関係性をしっかり考えて信頼関係を築き維持して行く事に尽きるということです。それができないと、お互い近くに住んでいるのに、あれもやってくれない、これもやってくれない、でも顔を合わせないといけない・・・と言う、メリットどころか逆にストレスになってしまいます。 

野際陽子さんが亡くなってから、特集で冬彦さんのドラマをよく目にしましたが、親・子ともに、それぞれお互いを思いやる心や配慮、優しさ、自立に対する考え方などをしっかり話し合い理解を深めながら生活を進めていくと言うことが、月並みですが、10年間の『近居』を経てとても重要のように思っています。一番難しいことかもしれませんが。 

また、「介護」「孤独死」「女性の社会進出」など、様々な社会情勢の変化に対応していくうえで、『近居』は、多くのヒントを含んでいるように思えます。以上を考えて、『近居』について一度踏み込んで考えてみたいものです。 

そして、『近居』を選んだら、お互いの家族を大事にしながら、生活におけるメリットや、家族愛を育んでいく生活を楽しんでいきたいですね。

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