すまいよみ 良いマンション選びを支えるブログ

東京イースト在住。2007年に最初のマンションを購入してから失敗を重ね、結局3回もマンションを買い替えました。 すまいよみは『後悔しないマンション選び』を支援するブログです。

こんな間取りのマンションに住みたい(クランクイン玄関・廊下がある間取り)

f:id:murakoshi5:20170916000506j:plain

マンションの部屋の間取りは、デベロッパー都合によって、およそ代表的な2つのタイプに集約されると以下の記事で書きました(マンション購入で気をつけたい事(事前に理解しておきたい、代表的な2つの間取り) - すまいよみ)。一方で、一般的なマンションを選ぶ際、中々お目にかかれない間取りを紹介します。今回はクランクイン玄関(廊下)がある間取りについての特徴と、住人にとって何が嬉しい間取りなのかについて、書きたいと思います。

 

クランクイン玄関(廊下)がある間取り

まず、代表的な間取りを復習します。何度も述べてきたように、デベロッパー都合で効率よく部屋を配置するうえで、多くがこのようなタイプの間取りになります。

f:id:murakoshi5:20170915235307p:plain

玄関を開けたら、直線ですぐリビングダイニング(以下LD)に直結しますので、そのままLD、外の景色まで見られるのが一般的なマンションの間取りの玄関ということですね。

f:id:murakoshi5:20170915235509j:plain

一軒家ではあまり考えられないと思います。それだけ、マンションは間取りの工夫よりも、効率的な空間の使用によって成り立っているということです。

 

次にクランクインの間取りです。「クランクイン」とは何でしょう?「クランク」の意味を調べてみると、一番イメージに近いものが、「道路をジグザグにしたり蛇行させたりした部分」でした。よく自動車免許を取得する際、クランク教習というものがあると思います。間取り図にすると、以下のようになります。

f:id:murakoshi5:20170915235550p:plain

ジグザグに玄関から廊下に入っていくということです。玄関入って、家の中に進む前に壁にぶつかり、左手に折れていますね。

f:id:murakoshi5:20170915235619j:plain

以上は、玄関がクランクになっているクランクイン玄関ですが、玄関はまっすぐに入って、居室やLDまで廊下がクランクになっている場合はクランクイン廊下です。何度も言いますが、マンションデベロッパーの効率的な部屋の設計が優先され、このような玄関・廊下は、一般的なマンションの間取りでは中々できないということです。

 

クランクイン玄関(廊下)の間取りについて嬉しい点

では、クランクインは一体何が嬉しいのでしょうか。僕の一つ目のマンションがクランクインだったのですが、次に買い替えたマンションでは一般的な間取りになってしまったことで、後から、やっぱりクランクインは良かったなと気が付いたことが何点かありました。

① プライバシーの確保

一般的な間取りの玄関は、玄関を開けたら、そのまま直線でLDまで見えてしまいますが(LDのドアは、ほとんど木枠の中は透明ガラスですよね)、クランクインだと、部屋の奥まで見られません。いろいろと業者さんやらが訪ねてこられても、いちいち部屋の中を見られることはありません。それだけではなく、廊下を通りかかった隣接の住人にも、玄関を開けた時に家の中まで見られることがありません。玄関を開ける時や訪問客とやり取りする時に、家の中のことについて、LDで子供が裸で踊っていても、妻が裸で踊っていても、気を遣うことがないということです。

② 邸宅感が実感できる

マンションの一般的な間取りだと、玄関入ってLDまでを見渡せてしまうことで、一つの大きな部屋、例えばホテルの一室のようで、「家」としての奥行き感が実感できません。一方クランクインは、部屋の隅から隅までが見通せない、玄関からLDまでの見通しが切り離されていることで、マンションでは中々味わえない、戸建てのような奥行きのある「邸宅感」が味わえるということです。なんじゃそりゃ!って思うかもしれませんが、基本的に数階建てではない1フロアのみの小さいマンションの一室にとって大事なことだと思っています。入り組んでいる廊下を行き来していると、住み始めてジワジワ「家」というものを実感してきます。「遊び」を演出していて贅沢なつくりなんですよね。そのあと買い替えた2つのマンションの間取りは、玄関に入って直LDへの一般的なタイプの廊下だったので、妻と「あの玄関と廊下はマンションぽくなくてよかったね。なんか部屋全体が広く感じたよね」と、いまだに言っています。

③ 廊下でインテリアを楽しめる

一般的な間取りだと狭い直線の廊下でインテリアを楽しむ余裕もないのですが、クランクインの玄関、廊下だと、玄関や廊下の突き当りに絵やオブジェを飾ることができます。僕も、以下の写真のように、玄関入ってすぐの突き当りに、季節ごとの花を飾ったり、

f:id:murakoshi5:20170915235810j:plain

 絵を飾っていました。

f:id:murakoshi5:20170915235904j:plain

訪ねてきた人からは、「マンションなのに広くて素敵な玄関ですね」と好評でした。一般的なマンションだと、ただ味気のない直線的な廊下で、そうはいきません。

 

クランクイン玄関で注意するべき点

注意すべき点というか、マイナス面ですね。

① 空間利用が非効率

これが部屋を設計するうえで一番の悩みどころです。一般的なマンションには取り入れられない所以ですね。僕の最初のマンションも、73㎡の3LDKの広さわりに、LD、他の居室ら収納とともに、同じ広さの住戸と比べて一回り小さく、後で、このクランクインの玄関と廊下で余計なスペースを使い、住居設計が非効率になっていると気が付きました。逆に言えば贅沢なつくりな訳です。ですから、肝心なLDや居室も当然ゆとりを求めたければ、一般的な70㎡規模の部屋で非効率なクランクインを採用するのは少し無理があるように思えます。80㎡クラスの大型物件や高級マンションによく使用されているのがわかりますね。

② 大型家具が部屋に入らない!?

これも実体験です。入居時、ダブルベッドがジグザグのクランク廊下で、つっかえてしまい入りませんでした。結局、外のLDに面した通りから持ち上げて、LDの窓枠から入れました。我が家は2階だったからよかったのですが、これが高層マンションだったら入れることができたでしょうか。注意が必要です。

③ 廊下は暗いです。

代表的な間取りでは、玄関からLDまで見られたということイコール、届きやすかった採光がクランクインでは玄関(廊下)まで届かないので、廊下、玄関側が必然的に暗くなります。日中でもダウンライトが必要になりますね。

 

以上、戸建てでは当たり前のような玄関と廊下の入り組んだ作りが、一般的なマンションでは中々できないので、贅沢にクランクインの玄関、廊下を採用していて、それでいて居住スペースもゆとりが持てているマンションの部屋は憧れの間取りです、というお話でした。

スポンサーリンク