今まであまり注目していなかった「イオン銀行」の住宅ローンですが、サービスが刷新され積極的に検討しやすくなります!

イオン銀行
【公式サイト】
https://www.aeonbank.co.jp/housing_loan/

イオン銀行 住宅ローンの特徴

イオン銀行住宅ローンが大きく変更!

大きく変更になった(なる)点は主に2点。

まず、0.52%前後だった変動金利が大きく引き下げられたこと。メガバンクや他のネット系銀行とも遜色が無くなってきました。

もう一つは、イオングループでのお買い物による割引条件が改良されること(23年3月中の変更予定)。

グループのお店があるエリアに住まいを検討している人にとっては、特に利便性が高い住宅ローンになります。

以下、主な特徴です。

金利プラン(23年3月)

全期間優遇金利プラン(新規借入)

変動金利
0.38%(物件価格80%以内の借入)
0.43%(物件価格80%超の借入)

固定金利
当初10年
1.44%

他、3年、5年固定やフラット35もあります。

主な金融機関、最新の変動金利です。

金融機関 23年3月金利 備 考
SBI新生銀行 0.32% 4/30申込まで
PayPay銀行 0.349%
みずほ銀行 0.375%
auじぶん銀行 0.389% 0.289% ※1
イオン銀行 0.43% 0.38% ※2
ソニー銀行 0.447% 0.397% ※3
三菱UFJ銀行 0.475%  
三井住友銀行 0.475%
楽天銀行 0.55% ※4
※1、0.38%は物件金額の80%以下の借入
※2、0.289%はau回線、じぶんでんきセット加入が条件
※3、0.397%は物件金額の90%以下の借入
※4、手数料定額制(33万円)

保障内容

万が一の時のための団信(団体信用生命保険)について。イオン銀行の住宅ローンは、「全疾病団信」が無料で付いてきます。

死亡・高度障がい時にローン残高が0になることに加え、病気、ケガによる所定の就業不能状態が15日を超えて継続したときに毎月のローン返済額が保障されます(何回でも)。所定の就業不能状態が1年を超えるとローン残高が0円になり、完治しても残高0円のまま。

がん保障付き、23年4月9日までキャンペーン!

がんになったら残高が0になる「がん保証付き住宅ローン」も用意されていますが、23年4月9日までに申し込んだ借入につき、金利+0.1%で加入できます(通常は+0.2%)。

がん50%補償が無料で付いてくる他社のプランも増えていますので、100%保障が+0.1%で加入できるなら、入っておいたほうが良いと思います。

他には、8大疾病保障プランが+0.3%で加入できるオプションもあります(団信など、保障内容についての詳細は公式HPをご確認ください)。

イオングループでの買物が5%オフ!

この住宅ローンの大きな特徴。付帯サービスがあります。専用クレジットカードを利用すれば、イオングループ店舗での買物が毎日5%割引に!(イオン、イオンスタイル、マックスバリュ、ダイエー、グルメシティ、まいばすけっとなど ※一部除外商品あり、※株主優待のオーナーズカードとの併用はできません)。

現在は、「イオンセレクトクラブ」入会から5年間と、年間の買物金額にも制限がありますが、3月中にサービスが変更になり各制限が無くなります。

住宅ローンの返済が終わるまで、イオングループでの買物が毎日5%オフに!

定期預金金利の優遇やイオングループ各社の特典サービスも受けられるようになる他、「イオンゴールドカードセレクト」が無料発行されます(通常は青いイオンカード)。ショッピングセーフティ保険や旅行傷害保険など特典が充実し、イオンラウンジや主要空港のラウンジサービスも利用できるように!

相談、手続き窓口

インターネット上と、店舗での相談、申込ができます。窓口は、全国のイオン銀行店で土日、祝日も店舗の営業時間中に対応してもらえるので、平日中々空けられない人には便利ですし、対面で進めることで安心感を得られる人もいるはずです。

他、借入に関する諸条件

・取扱手数料は借入金額×2.20%(最低220,000円)
・借入期間は1年以上35年以下
・最終返済時の年齢が80歳未満
・一部繰上返済は無料
・全額繰上返済は55,000円
・返済口座は本人名義のイオン銀行普通預金口座のみ
・他行からの自動入金サービス有り
・変動金利の「5年ルール」「125%ルール」は無し

手数料定額プランも選択可

上記の金利で借りる場合、ローン取扱手数料は借入金額×2.20%(最低220,000円)ですが、金利に+0.2%を上乗せすれば、融資手数料が一律110,000円(税込)という手数料定額プランも選べます。

イオン銀行の住宅ローンを選ぶメリット

メガバンクやネット系に引けをとらない金利

他社と比較しても、競争力を持てる金利になりました。

例えば、5,000万円を35年間借り入れる際、「PayPay銀行」の0.349%と「イオン銀行」の0.43%で比較すると以下の違い。

1ヶ月の支払い額
P)126,483千円、イ)128,251円

35年間総支払い額
P)53,122,961円、イ)53,865,581円

月々の支払い額が約1,768円の差
35年間の総支払額が742,620円の差

この程度であれば、額面のみに左右されず、利便性、好み、審査基準とうで選んでよいと思います。

イオングループ店舗での買物で、かなりお得!

イオングループの店舗があるエリアで住まいを検討されている人には、特に相性が良い商品!

東京の東エリアで言えば、「イオン東雲店」「イオンスタイル有明ガーデン」、2022年にオープンした「ダイエー豊洲店」がある江東区の湾岸エリアや、2つのショッピングセンターにイオングループの大型スーパーが入居する南砂町エリアなど。

例えば先ほどの比較

月々の支払い額が約1,768円の差
35年間の総支払額が742,620円の差

イオングループの店舗で1ヶ月5万円買物をすると、5%割引で2,500円ほどお得に。1年間で30,000円、35年だと1,050,000円に。数字上だけで見れば、金利0.349%のPayPay銀行よりお得になります。

地域によっては、コンビニのように「まいばすけっと」も多く見られるようになりましたので、イオン系の大きなスーパーが無くても日々の買物に役立ちそうです。

人それぞれ買物する金額や借入金額が異なるので、あくまで目安ですが、他の付帯サービスによる利便性向上も含め、エリア内にイオングループの店舗があれば、イオン銀行のローンを積極的に選びたいと思いました。

審査の相談にのってくれやすい

「auじぶん銀行」や「PayPay銀行」など低金利のネット系銀行は、一般的に審査が厳しいと言われています。

イオン銀行
「給与所得者および会社経営者の方は前年度年収100万円以上、個人事業主の方は前年度所得が100万円以上」

auじぶん銀行
「前年度の年収(自営業の場合は申告所得)が200万円以上」

PayPay銀行
「前年度の年収が200万円以上、個人事業主、ご自身またはご家族が経営する会社にお勤めの方は、原則ご利用いただけません。」

(「商品要項」より一部抜粋)

条件が良くても審査に通らなければ意味がありませんが、商品要項にも表れているように、「イオン銀行」は審査をしてくれやすそうです。他の審査が厳しめのネット銀行を第一希望にされている方は、「イオン銀行」も併願して申し込んでおくと良いでしょう。

初期費用を抑えたい人、早めに買い替える見通しの人向け

事務手数料定額プランを選べるので、初期費用を抑えたい人、10年程度で売却や買い替えを考えている人にとっては、金利で選ぶよりも価値があります。

例えば、5,000万円を借り入れた場合、上記「PayPay銀行」の0.349%と比較すると、「イオン銀行」の定額0.43%+0.2%での0.63%で借りても、事務手数料分を含んだ総支払い額は以下となります。

10年間の支払い額
P)、15,177,960円、イ)15,922,200円

手数料
P)、2.2%で1,100,000円、イ)、定額手数料110,000円

つまり、10年間以上「イオン銀行」の方が負担を低く抑えられます(借入金額によって異なる)。

イオン銀行 住宅ローン デメリット

他のメガバンク、ネット系銀行と遜色が無いレベルまで下がった金利ですが、「イオン銀行」よりも金利が低い銀行が他にあるのも事実で、新居での生活においてイオングループと関わりが無い人、または他社ローンに関連したサービスを使っている人にとっては、利便性を含め実質的なメリットは薄くなります。

それと、イオン銀行の住宅ローンは、借入金額が1億円上限なので、高額物件を狙っている人にとっては物足りないと思います(PayPay銀行やSBI新生銀行など、2億円上限の他社ローンもあります)。

金利が上がった際に返済額の上昇が制限される「5年ルール」「125%ルール」については、イオン銀行の他にも、ソニー銀行、SBI新生銀行など対応していない銀行がありますが、それほど気にしなくて良いと思います。理由については、「モゲチェック」の塩澤さんの話がわかりやすいですので、youtubeで「モゲチェック 125」を検索して見てください。

最後に

「イオン銀行」の住宅ローンは、金利、サービス内容が刷新され、更に魅力的な商品になりました。肝心な金利も0.4%前半まで下がり、「イオン」グループの食料品や日用品が毎日、制限無く5%割引で購入できるようになったため、低金利の住宅ローンと比較して十分競争力があります。検討しているエリアや条件、人によっては、経済的効果が1番ある住宅ローンと見立てることができ、生活の利便性も高めてくれる住宅ローン商品だと思います!

【イオン銀行 公式サイト】

イオン銀行
【公式サイト】
https://www.aeonbank.co.jp/housing_loan/

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