f:id:murakoshi5:20181108141914j:plain今まで住んだマンションにまつわる共用部や住戸設備、周辺施設など、重宝したもの便利だったものを取り上げてみました。後段には逆に必要なかったものも。これからマンション購入を検討する人の参考になればと思います。

重宝したもの便利だったもの

主に、マンション共用部全体、個別住戸、周辺施設(環境)の3つの括りに分けてみました。

マンション共用部、施設編

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24時間利用可の共用トイレ
人にもよるかと思いますが、僕は絶対必要でした。子供の頃、朝学校行く前に、兄弟でトイレ(大)を取り合って、極限まで我慢したり学校に遅れそうになったりという苦渋を何度も味わってきたトラウマがあるからです。我が家にも息子が産まれ、幼稚園に通うようになってから、やはり朝出かけの前にトイレが重なるという事態が勃発するようになりました。戸建ては、2つトイレが付いている場合が多いですが、マンションは特にプレミアム住戸を除いてトイレは住戸専有部に1つです。家族が4人でも5人でもです。共用部のトイレはマンション購入前に絶対チェックします。またあったとしても管理人さんがいるときしか利用できないと意味をなしませんので注意です。今度契約したマンションは24時間使用できる共用トイレが何と2つ!安心して引越しできます…。

飲料自販機
これも意外と重宝します。夏場、夜中にのどが渇いて起きた時、飲み物を買い忘れて帰宅した時など、マンション内に自販機があることで何度助けられたことか。使用頻度が高いです。 

各住戸までの新聞配達
わざわざエントランスの郵便受けまで下りて行かずに、朝、戸建てと同じく玄関開けたら新聞があるという。非常に助かっています。ちなみに夕刊はエントランスまでしか届けてくれません。24時間有人管理であれば、早朝に新聞屋さんを入れて配ってもらう、でなければ新聞屋さんにマンションの鍵を渡していて早朝配ってもらっているスタンスですね。基本的にタワマンでは周知のサービスかもしれませんが、一般のマンションでは通常やっていないサービスだと思いますので、マンションを検討中に確認しておきましょう。

シェアサイクル
非常に使用頻度が高いです。特に東京都内では車の所有率、使用頻度が低いので、自転車をマンション共用サービスで借りられることは非常に便利です。3LDKのファミリータイプのマンションは、家族3~4人を想定しているにもかかわらず、通常1戸あたり2台分しか自転車置き場を確保していないケースがほとんどです。マンションに入居して時が経ち、子供が産まれ家族が増えてくると、自転車置き場が大体足りなくなります。レンタサイクルはそんな場合も踏まえて使えます。我が家は2台の自転車置き場は妻と子供が使用。僕は所有せず、もっぱら借りています。

屋内のゴミ置き場・自転車置き場
敷地内でも、いったんマンション棟から外に出なくてはいけないゴミ置き場、自転車置き場は雨の日など本当に不便。また、外にありながら屋根だけ設置してある自転車置き場が多いですが、マンション1階部分など屋内の自転車置き場で保管していると、自転車のサビなどの劣化度合いが全然違います。

客用駐車場
両親が遊びに来たり、友達を招いたりする際、あると便利でした。むしろ、客人をお招きしたくなる動機になりますね。客用駐車場がないマンションに移ってからは、「まあ、車で来てもらっても駐車場遠いしなあ」と、積極的に客人を自宅に招く機会が減った気がします。

キッズルーム
子育て世代には必須です。子供が生まれてから幼稚園に通わせるまで使用頻度は高いです。特に、外に出られない雨の日は、階下の住人に気を遣って、キッズルームで子供を遊ばせることができます。なによりキッズルームで同年代のママ友と知り合いになり、コミュニティ形成になることが、マンションに住む価値の1つだなと実感しました。

宅配ボックス
最初に購入したマンションからありました。最初はこれぞマンションの醍醐味だと思っていましたが今や当たり前。ないと困りますよね。宅配については社会現象になって久しく、戸建てについても宅配ボックス設置の傾向にあります。

複数エントランス
方角、生活動線によって、マンションのエントランスが複数あると便利です。今住んでいるマンションは、西向きのメインエントランスに、北、南のサブエントランスと合計3つの動線にエントランスを確保しています。A駅に向かうとき、B駅に向かうとき、スーパーへ買い物に行くとき、ちょっとしたことですが、生活者視点の設計だと思います。

僕は、充実した共用施設がある大規模マンションには住んだことがありませんが、ブックスペース、スタディルームなど、もちろん便利そうで憧れます。ただし共用サービスについては住人が捻出する管理費で提供しているものなので、月々のランニングコストと自分にとっての価値がどんなアンバイか見ておく必要はあります(関連記事)。

住戸専有部、間取り、設備編

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70㎡の広さ
子供がいるファミリー層は最低70㎡欲しいと思うようになりました。僕は、73㎡→77㎡→67㎡とマンションを住み替えてきましたが、今現在、子供1人の3人家族でも手狭感は否めません。マンションの建築費が高騰する中、価格を据え置いて専有面積を落とすトレンドが一時期あり、65㎡前後のファミリータイプ、3LDK住戸が主流になったりもしましたが、特に、子供一人増えるだけで、収納容量が追い付かず、子供が1人家の中で遊んでいるだけで、窮屈な思いをしていました。2~3㎡だけでも随分違うものです。ファミリータイプは、収納、部屋の使い勝手含めてしっかり70㎡以上の専有面積を確保したいところです。

角住戸の明るさ
角住戸は採光、通風に優れています。特にマンションは、バルコニー側は明るさを確保する一方、共用廊下側の寝室は暗くなりがちです。角住戸であれば、リビングダイニング(以下、LD)だけでなく各居室含めた住戸全体が明るくなることで非常に気分良く暮らすことができます。残念ながら、大規模になればなるほど、中住戸が増えるので意図的に選ぶことが難しく当然価格も人気も高くなるので、小規模マンションからであれば探しやすくなります。

気の利いた間取り
このブログでは特に間取りについて多く言及してきたので、詳しくは過去の記事を読んでいただければと思います。
以下は、一般的な2つのタイプの間取り。

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現代のマンション事業が消費者に提供する間取りは、大小の差はあれ、ほとんどこの「田の字型」タイプと呼ばれる2つの間取りに集約されてしまいます。玄関入って廊下をまっすぐ進み、キッチンの中を横目にLDに入るという、縦長でありながら何とも奥行きがなく面白みがない間取りです。

以下は、僕が最初に住んだマンションの間取りです。f:id:murakoshi5:20181108145329j:plain共用廊下から、住戸中心のLDまでジグザクに入る➊「クランクインの玄関・廊下」は、住戸の奥を他人から見られず、玄関や廊下が長く入り組んでいる事で住戸の奥行きが出て戸建てライクな私邸感を感じられます。一見、空間効率が悪そうですが、逆に贅沢な空間利用なのです。また、LDに入ってきた➋客人から内部を見られないようなキッチンの配置になっている事が、現代のマンションの間取りとしては珍しく、妻も誰にも見られない自分の城としてのキッチンにご満悦でした。➌トイレがLDから離れている事も、客人がトイレを使用する際、音などお互い気を遣わずに済み、良かった点でした。

階下がエントランス
階下がエントランスの2階住戸に住んでいた時は伸び伸び暮らせました。僕の友人の中でも、階下の住人からクレームが来て困っているという話は本当に多いです。色々気づかいをされる子育て夫婦は、階下がエントランスや集会所などの住戸はねらい目かもしれません。ただし、若干人の出入りなど物音があった気がします。また階下がゴミ置き場だけはやめておきましょう。

和室
以前は、LDの横の居室において、洋室と和室選べるプランを見かけましたが、今、あまりないんですね。和室は中々重宝しました。両親が遊びに来た時にくつろいでもらったり、自分たちも身を投げ出してゆったり過ごすことができました。

押し入れ収納
和室とセットでありました。夏場になると、大型掛布団をどこかにしまわなければならなくなるので、とても便利。客用の布団一式も用意したいですし。普通の収納では対応できないんですよね。今住んでいるマンションは収納が少ないため、収納付きのベッドを購入しました。それでも毎回圧縮袋に入れてからでないと収納できないため非常に不便にしています。そういった背景からか、現代のマンションは奥行きがある布団クローゼットも主流になってきています。

洗面室がリビング隣接
これは好みがわかれるかと思います。洗面室がLDに隣接していた時は、家族内だと洗面室の扉を開けておくことで、エアコンを効かせながら夏は涼しく冬はヌクヌクとゆったり着替えや作業をすることができます。キッチンから子供の様子を窺うこともできて安心だと思いました。

住戸セキュリティ
セコムのマンションに住んでいた時は、1階の住戸だけでなく、全住戸すべての窓にセキュリティシステムが完備されていました。住戸の鍵1つでセキュリティが作動するため、玄関、すべての居室において鍵のかけ忘れ、窓の閉め忘れを防止でき、とても安心で便利でした。

5階以上
蚊やハエがいない空間は5階の高さくらいかなという理由(個人の感想)。

ポーチ
玄関前門扉付きのプライバシー空間のこと。主に角住戸に設置されていますね。プライバシーの確保もそうですが、ベビーカーを一時的に置いたり、雨の日に使用した傘を干しておいたり靴を乾かしたりと、ちょっとした作業場にもなります。住戸前が共用廊下ではそうはいきません。ただしポーチは、住人が使用できるものの、あくまで共用スペースという扱いなので、自転車や物置など所有物を置くことは原則禁止されています。

ディスポーザー
システムキッチンのシンク内に付随した生ごみ処理機です。今のマンションは一般的になってきていますね。生ごみをその場で粉砕して処理できるためゴミが出る量が断然違います。妻が絶賛していました。

食洗器
これもシステムキッチン内に組みこまれているタイプです。時短ですよね。普段時間がない時はもちろんのこと、息子が産まれ、夕飯の後、寝つけさせながらの幼少の頃は特に重宝していました。

床暖房・浴室乾燥
こちらも今は当たり前。浴室乾燥は、雨が続く日は洗濯物の手助けになります。

スロップシンク
バルコニーの手洗い場です。最近のマンションは設置されていないケースが増えていますね。コストカットの流れなのか、トレンドなのかはわかりませんが。あると便利なことは確かです。子供の汚いものを洗う時に洗面室では憚れることがあります。バルコニーで植栽を楽しむ際もわざわざ洗面室から水を持ってくると面倒だったりダラダラこぼしたりしてとても不便でした。

ポーチ、バルコニーなどは、厳密にはマンション共用部なのですが、とはいうものの住人の住み心地に大きく左右されるので、こちらの方に含みました。

周辺施設、環境編

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複数駅・複数路線利用
通勤時、不測の事態があった時や、休日、移動する際、本当に便利です。今住んでいるマンションの立地が、2駅5路線を利用できて本当に重宝しています。これだけは僕の中で次のマンションに住みかえできない高いハードルになっていました。

近隣にバス停
駅チカの物件を選ぶことは経済的な都合を含め難しいと思うのですが、バス停の近くを選ぶことは可能だと思います。バス停が徒歩2.3分にあると、思っていた以上に便利で使用頻度が高くなります。雨の日、荷物が多い日、体調不良の日などなど。電車に比べてバスの便は軽視されがちだと思いますが、ここは積極的に取り入れたいポイントですね。

両親と近居
今、社会問題化されている3世代近居。両親と同居ならずとも、電車で30分くらいの近隣に住むことで相互に助け合うことができ社会問題の解決の助けにつながるというもの。親が子へは子育て援助、経済支援など、子が親へは介護や移動の手伝いなど。僕も妻の家族にはとてもお世話になっています(関連記事)。

大型商業施設
「困った時の商業施設」。行けば何でも揃いますし、良い暇つぶしになります。徒歩10分以内にショッピングセンターがあれば言うことなしです。『子供と二人でやることがない時、子供がぐずった時、近くのショッピングモールに行って時間つぶしができるだけで、どれだけ助かったか』と、友人談。

スーパー・コンビニ
言わずもがなですね。スーパーはできれば10分以内に2店舗以上あることが理想です。

最寄り駅に大型駐輪場
駅徒歩10分以上になってくると駅まで自転車を使用する機会も増えてきます。最寄りの駅が、駅前に大型駐輪場が整備されていると、いつでも自転車で出かけられる安心感があります。

他、周辺環境については、以下もご参考に(関連記事)。

意外と必要なかったもの

逆に便利そうだと思っていたけど、実は必要なかったなという設備などもあります。奥行きがある広いバルコニーは庇の奥行きも出る分、住戸への彩光が弱くなったり、隣住戸からのぞかれてしまったり、見た目の派手さとは逆に浮かれていたのは最初だけで正直使えませんでした。

花火が見れる!と謳い文句の屋上テラスもほとんど行きませんでしたね。屋上は高い位置なので、どんな季節でもほとんど寒かったり風が強かったり、逆に暑かったりで、ほとんど登らなくなりました。登ってもやることないですし・・・。

最後に

マンションを選ぶ際、住み替えする際、全て便利だと思う要件を手に入れるのは無理ですが、施設、設備、環境面などにおいて、自分にとって譲れないものは事前に把握しておいてから、マンションを吟味していくことをお勧めします。

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