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主寝室は、睡眠はもちろん、出勤前の着替えや準備に、デスクを置いて集中して仕事をしたり本を読んだりと、リビングダイニング(以下、LD)と同様に、とても大事な部屋になります。

今回は、過ごしやすい寝室選びについて

(寝室以外の住空間については、以下ご参考)

・水回りで見るべきポイント

・リビングダイニングで見るべきポイント

環境が良い寝室の条件

環境が良いとは、「明るく、プライバシー性が高く、使い勝手が良い形の室内空間」を指します。

明るい寝室

大体私たち庶民が選ぶ事になる一般的なマンションの間取りで、共用廊下側に設定されることが多い寝室。

つまり室内は暗く閉鎖的な環境になりがち。贅沢かもしれませんが、1日詰めていると気が滅入ってしまいます。廊下側が壁ドンしていないか、建物が被っていないかなど、少しでも採光や通風に優れた環境を見ておくべきです。

間取りによっては、バルコニーに面したリビング横の部屋に配置されている場合もあり、その場合は採光や日当たりが多く臨めます。角住戸も明るい環境が多いです。

角住戸は寝室も明るく、寝る以外にも快適に過ごせる空間に

プライバシー性が高い寝室の条件

プライバシーを守る視点について。共用廊下側の寝室での就寝時は、廊下を通行する住人の気配が気になるので、往来が少ない住戸位置を選ぶ事や、プライバシーを守る設備などに気を使いたいです(関連記事)。

また、プライバシー性は、家庭内でも忘れたくない視点。寝室で作業などをする際、集中できる環境を作るために、家族が常にいるLDから離れた位置に寝室があると良いですね。

LDから離れ窓もある洋室(1)は快適なプライベート空間になりそう

寝室がリビングに面していると、寝ていれば物音で起きてしまったり、作業をしていると気配が気になって集中できないなどのデメリットがあります。

2つの洋室ともLDに隣接、特に(2)は窓もなく窮屈な空間に

使い勝手が良い寝室の形

主寝室は、リビングダイニングの次に広い空間として作られ、一般的な2LDKや3LDKの部屋では、6畳前後になるのが特徴です。中には7畳以上の広さをとっている主寝室もありますが、高級物件であったり、75㎡以上の大型3LDK であったり割と少ないです。

6畳に落ち着く理由は、主にダブルベッドを置いて、夫婦で就寝、生活できる最低限の広さだからです。シングルベッドを2つ置く場合は、デッドスペースを除いて6.5畳以上は欲しいところです。

間取り図や実際の部屋で見るべき点は、柱(マンションの構造を支える支柱)とクローゼット、収納などの部屋内へのでっぱりです。

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柱は、所々、部屋内部へ侵食してきます。クローゼットも、特に一般的な6mスパン(部屋の幅)の間取りについては、中々うまく収まらず部屋内部へ侵食してくるケースがあります(関連記事)。

以下の図は、ダブルベッドを置いてみた図です(ダブルベッドの寸法や部屋の尺度は、問題を提起する上でおよそです)。

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左図では、柱横のスペースにダブルベッドが収まりません。部屋に入ってくるドアはベッドにかかってしまうため、多分引き戸になります。それとクローゼットの扉もベッドぎりぎりですね。また右図も、クローゼットのでっぱりのおかげで、部屋に入ってくるドアの前と、クローゼット前のスペースは使い勝手が悪そうです。

それでは、なぜ、部屋内部へのでっぱりが問題なのでしょうか。それは、生活する人の動線、行動に関係しています。

何をするかといえば、当然寝ます・・・。また主寝室は、クローゼットがあり、夫婦二人で、朝の準備や、アイロンがけなど作業をする機会がありますが、柱によって、部屋のスペースが分断されてしまうと、デッドスペースができるか、もしくはそれら作業をするスペースが非常に窮屈になってしまいます。また使える空間が限られる事で、部屋がとても窮屈に感じ、部屋にいずらくなってします。

最近は、テレワークも普及しつつあり、机を置いて静かにワークができる環境がほしいですね。上記の柱が浸食している部屋では、窓側に机を置けそうですが、人が座る際に、椅子を引くスペースが必要になり、そうした場合、更にベッドを手前に引かなければいけない状況に陥ります。クローゼットのでっぱりの部屋は、クローゼットの扉前を考えると置くスペースすらなさそうですね。

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結論ですが、一般的な6畳の部屋は、下の右図のような整形された部屋であってこそ機能します(※マンションの居室畳数には、住戸隅の柱の部分が含まれるものと、間取り図に明記されています)。

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整形された部屋では、ダブルベッドをおいても、大きなスペースが取れ、寝ること以外に、机を置いたり、他にも作業もしやすく、寝室で過ごしやすくなります。

できるだけ、6畳の広さで柱やクローゼットがでっぱっている部屋は避けましょう。整形された部屋でなくても、できるだけでっぱりを抑えている部屋を選ぶこと、またでっぱりがあっても、7畳以上の一回り大きい部屋を選ぶことで、寝室での過ごしやすさを確保したいです。

以上です。

主寝室での行動、生活は寝るだけではありません。朝から寝る前まで、過ごしやすい空間にするために、室内環境や、柱やクローゼットのでっぱりによる部屋の形は見落としたくないポイントです。

スムログで書いた、リモートワークに適した間取りも参考にしてください。

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