城東エリアで人気のタワーマンション「パークハウス清澄白河タワー」。この記事は、この素晴らしいマンションを「よし買おう!」となったとき、踏まえておきたい注意点を中心にまとめてみました。

エリアとしての将来性

清澄白河は、東京の東エリアの中でも、江東区の湾岸部や門前仲町などと並んで人気のエリアです。

直近、清澄白河エリア、駅徒歩10分以内の築浅、ファミリータイプのマンション坪単価は380万円前後※。「東京」駅、「大手町」駅界隈へ直通10分以内で移動できる都心部への物理的な近さ、複数路線を利用できる利便性が強みとなり、不動の人気になっています。加えて、今後、隣の中央区には臨海地下鉄が通る予定で、有楽町線延伸(豊住線)の開通では、エリアが路線の内側に入ってくる将来性もあります。

売出されてから決定するまでの期間が短いことからも人気が先行していることが見てとれます(売出しから成約まで平均1.4ヶ月の早さで江東5区の街1位、※2020年度)。エリア内では、新築マンションが建つような土地が少なく、しばらくファミリータイプの分譲からも遠ざかっています。需給バランスから見ても、今後相場を下げる要素は少ないと考えています。

(※以上の数値面は、すまいよみ調べ)

周辺環境、立地の特徴については、敷地が隣接している「プラザ元加賀」の記事を参考にしてください(参考記事)。

「パークハウス清澄白河タワー」の資産価値は?

当タワーは、清澄白河エリアで「パークホームズ清澄白河」「イーストコモンズ清澄白河」と合わせて人気の鉄板マンション。

直近の成約状況は平均坪単価390万円前後ですが、4年前の同時期は290万円前後。4年間で35%も上昇しました。

現在、時代や社会背景などを追い風に、タワーマンションの人気が高まっています。足立区、江戸川区の新築タワーマンションでも坪単価が400万円を超え、エリア近隣の板状マンションと比べて相場に大きな乖離が出てきました。浅草や日暮里のタワーで坪単価500万円前後の成約が出てきているので、当タワーも、もう1段階相場を引き上げる予感があり、今後も「都心隣接人気エリア」×「駅近立地」×「タワー人気」で盤石なマンションだと考えています。

パークハウス清澄白河タワー メリット

メリットをざっと挙げてみます。

・都心部隣接かつ清澄白河駅徒歩6分の好立地によって時短生活を送れる。

・東京都「総合設計制度」の採用によって容積率を緩和、高層タワーを実現(地域のランドマーク性、住まう誇り、人気向上、目立つことで資産価値の維持向上)。

・空地率60%、2,500㎡以上のオープンスペースで、敷地内で広々開放感を味わえる。子供が遊んだり住人同士の交流が図れる。

エントランス付近
敷地の東側の公開空地では、子供が遊び回っていました。

・タワーならではの開放的な住空間を享受できる(角住戸のパノラマビューを拝めるリビング、開放感ある高層階住戸、南向き、西向き高層階からの都心ビュー、夜景、中層階以上の抜け感)

・タワー構造による安心で快適な生活(内廊下、各階ゴミ置き場、制振構造、トリプルセキュリティ、地下駐車場など)

・共用施設・サービスによる便利で楽しい生活(1階のレセプションラウンジ、リラクゼーションサロン、屋上スカイデッキ、キッズルーム、多目的ルーム、コンシェルジュによるサービス体制など)

・充実した設備で住戸内の快適な生活(ディスポーザー、防音サッシはT2~T3など)

現地近く10階相当から南西の方角を臨む。夜は都心部の夜景が楽しめそうです!

・子育て環境の良さ(公開空地、キッズルーム、敷地内の認可保育所、敷地に隣接した幼稚園、小名木川の自然環境、都立木場公園に近接など)

小名木川(徒歩2分)
広大な敷地で遊べるスポットも多い「都立木場公園」(徒歩5分)

当マンションは築13年を経過し、小学校低学年~高学年の子供を持つ世帯が多そうです。先日現地を見たときも、公開空地を中心に子供が遊んでいて賑やかでした。

パークハウス清澄白河タワー デメリット

以上、素晴らしいタワーであることを前提に、検討する際に注意すべき点を3点ほど挙げてみました。

家族が増えたとき、ゆったりめの住戸が少ない

60㎡~70㎡台の中心的な間取りの中では、専有面積のわりに、ゆったりした間取りが少ないと感じました。つまり、2LDKならDINKS向け、3LDKであれば家族3人がちょうど良い感じ。

限られた建築面積のなかで、住戸数を増やすために間口や住戸幅がそれほど広げられなかったからでしょう。

10階~16階の建物平面図

また、3LDKで見ると、住戸タイプの半数以上、1部屋が窓無しの部屋です。子供が2人できれば、1人は窓が無い子供部屋になってしまいます。

例えば、70Dタイプ(72.71㎡)

70Dタイプ(72.71㎡)

一方で、3部屋とも窓があるタイプの3LDKは、ほとんど角住戸に限られるのですが、その場合、リビングダイニングが三角形の形状で、家具をしっかり置けるスペースが足りません。長方形や正方形など形が良い室内空間では、11畳や12畳でしっかり家具が置けてゆとりのある空間になっても、三角形の空間はデッドスペースが多くなります。

例えば、70Cタイプ(72.47㎡)

70Cタイプ(72.47㎡)

1億円もする部屋なのに、お気に入りの大型家具を置けないことにもなります。事前に確認しておきましょう(関連記事)。

清洲橋通りと三ツ目通り沿いの騒音・喧噪

「白河三丁目」の交差点に位置し、騒音に晒されています。都営バスが東西南北に走り、加えて首都高速「木場インターチェンジ」が近いため観光バスやトラックなど大型車の通行が多いポイントです。高層階になってくると遮る壁も無くなるため、人によっては騒音が大きく感じ不快に思うでしょう。専有空間では防音のT-2ないしはT-3サッシを採用しているため対策は練られていますが、過ごしやすい季節に窓を開けての生活や就寝は難しいと思います。

建物に囲まれた低層階の住環境

周辺に建つ建物の存在で、低層階の住空間に若干ハンデがあります。北側には15階建て「プラザ元加賀A棟」、東側には20階建て「プラザ元加賀G棟」、西側には12階建て「グローリオ清澄白河」と、その手前に空き地があるため、近い将来、高い建物が建つと覚悟しておく必要があります。

南向き以外、低層階住戸は若干囲まれ感がある立地。

それぞれ、30~40m前後の離隔のため、日照面では低層階では日陰の時間が長くなったり、プライバシー面では、それぞれ前建ての高さ(12階、15階、20階)くらいまでの階数住戸で、レースのカーテンを開けての生活が憚られるでしょう(最低50m以上は離れないと、カーテンを開けたときに前面の人の気配が気になると思います)。

南向きは低層階から抜け感があって条件が良いのですが、両角住戸と中住戸の3タイプしか選べません。

最後に、内見するときは、仲介業者を経由して管理状況や今後の管理費、修繕積立金の計画などを確認しておきたいです。自分の目でも、「コンシェルジュ」の対応や、内廊下、ゴミ置場、1階の共用部が掃除されているか、連絡掲示板の内容などを確かめておきましょう。

最後に・まとめ

「パークハウス清澄白河タワー」は、城東エリアを代表する素晴らしいタワーマンションで人気も高いです!

今回は、人気があるタワーマンションだからこそ、予算が合えば手放しで決定しないように、事前に考えておくべき注意点を中心に書いてみました。当マンションに限らず、欲しいマンションだからと前のめり過ぎずに、暮らしはじめた後のことを考えながら選びたいです。

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